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北海道西北部の旅 その6 [秘境駅じゃない旅]

翌朝、私達が出発の用意をしていると、
おかみさんが、出かけるなら、鍵をかけてね(例の南京錠)、
とおっしゃるので、
はい、チェックアウトします。と言ったら、
驚いて、「あれ〜?もう一晩泊まるんじゃなかったの〜?」
とおっしゃいます。

私達はインターネットから予約をしたので、
その予約時の紙を見せたところ、
おかみさんは、その予約の日程を間違って読んでおられたようでした。
「あら〜・・・今晩はお父さんが、カニを食べてもらおうか、
って言っていたんだけどねぇ・・・。」と
とても残念そうな様子・・・

私達ももう一晩泊まりたくなったのですが、
旅の他の宿泊や帰りの飛行機の予約もあったので、
ごめんなさ〜い、また来ます!と言って、
チェックアウトして頂きました。
おかみさんが最後に、「じゃあ、うちのとろろ昆布持って行ってね〜。」
と、まるで実家のおばあちゃんのように、
とろろ昆布をビニール袋に包んで下さいました。
(本当にお父さんが獲って作られた自家製のとろろ昆布だそうです!)

ありがとう〜おかみさん。そしてごめんなさいね。
きっとまた来ますね・・・

この後、タクシーで豊富の駅に向かい、
4年前と同じ、宗谷本線に乗って、稚内に着きました。

そしてここからこの日は、

じゃ〜ん♪

私がレンタカーを借りて、運転しちゃうのでした!

北海道では以前、列車に乗りそこねて、
千歳から浦河までの道のりを、
体調絶不調の中を運転したことがあります・・・

とても怖くてヒヤヒヤした経験ですが、この経験のお陰で、
「もう北海道の道は怖くないわ!」と思うようになり、
(もちろん油断禁物なのですが)
今回も、ダンナさんが、列車が廃線になってしまった
鬼志別村に行きたい、という希望をかなえるべく、
自ら立候補したのでした!

稚内駅前のレンタカー屋さんで車を借りると、
おぉ!何と、あの「○リウス」ではないですかっ!?

待てよ、あれって、ギアチェンジを
手元でやったりするんじゃなかったっけ?
ちょっと運転手は不安になったのですが、
(少し前に話題になった、「ブレーキ」は、
大丈夫だと思いますが・・・(^_^;))
お店の方はサッサと手続きを済ませ、
私達を車に乗せ、「行ってらっしゃいませ〜♪」
と頭を下げて下さいます。

まぁ、仕方がない、一応免許を持った人が
みんな運転できるようにできているんだから、
運転しよう、と居直って、エンジンをかけようとしたら、
・・・か・・・鍵がない・・・?
どうやってエンジンかけるの?
・・・サイドブレーキもない・・・?
えぇ・・・っ・・・?

という訳で、お店の人に、
「すみませ〜ん・・・どうやったらエンジンかかるんですか〜?」
と聞いたところ、
私が持っているマックのコンピューターの起動ボタンみたいな
ボタンを押したら、それで走れるらしい・・・。

おぉ、「○リウス」はコンピューターなんだね・・・
それに、ギチギチっとかけるサイドブレーキもないんだね・・・
すごいね・・・

それで私はやっと、ソロソロと稚内駅前を走り出したのでした。

まず最初に行ったのは・・・稚内市立ノシャップ寒流水族館。
ここには、4年前に私達が対面して、すっかりファンになった、
あの子達がいるのさ・・・

あの子達っていえば・・・

フウセンウオ(って、わからない人が多いですよね・・・(^_^;))
こんな子達です・・・
http://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/sisetu/suizokukan/
あの頃、ちょうどこの写真のような、生まれてすぐの、体調何ミリ、
という小さな子達がたくさん居て、ものすごくかわいかったのです。

それで、それを見に行ったのです!

水族館の中は、何だか以前よりもヴァージョンアップ
していたように思います。
以前は、昔の理科の実験室みたいな、手書きのラベルとか解説が
あったように思うのですが、
今回は海外の珍しい魚とか、
金魚とか(なぜか地方の水族館には居ることが多い)
展示されていました。

そして、終わりの方に、いました!
フウセンウオ・・・

かなり大きくなっていました!
(数は減っていたので、他の水族館にお嫁入りしたのかな?)

でも、ちょっとこのブッサイクなところがまた、
かわいいです!
100504_1038~01.jpg

同じようにブッサイクかわいいフサギンポ君もたくさん居ました。
100504_1032~020001.jpg

彼らに癒されて気分良くなった私達は、
いよいよ、ダンナさんの行きたかった鬼志別方面に向かいました。
ここは昔は、天北線というのが走っていたのが、
廃線になって、車でないと到達できなくなったそうです。
今は、鬼志別には路線バスで行くこともできるのですが、
バスの本数が少なく、時間的に今回は、
行って帰って来ることが難しそうだったので、車にしました。

山道をくねくねと行きました。

鬼志別村のバスの終点の待合室は結構立派でした。
FH030004.JPG
(鬼志別村に着いて、バンザイするダンナさん)

そして、中には、かつての天北線の資料が展示されていました。
FH030010.JPG

昔のこのあたりがにぎわった頃の写真などを見ると、
なつかしいような、もったいないような気がしました。

鬼志別の駐車場で、コンビニのサンドイッチを食べた後、
(北海道のコンビニは、断然「セイコーマート」のようです!)
私達は東海岸に抜け、私達には珍しく、みんなが行く、
宗谷岬に向かいました。

宗谷岬に行く手前、海岸線を走っていた時に、
海岸の風景があまりにもきれいで気持ち良さそうだったので、
車を停めて、しばし海辺でのんびりしました。
FH020025.JPG

そしてその後、普通に宗谷岬を観光し、
(「宗谷岬」の歌がずっとかかっていました、
「夕空晴れて〜♪」ってやつ・・・歌としては好きだけど、
ひっきりなしにかかっていたので、夢に出て来そうだった・・・)
稚内空港に戻り、レンタカーを返しました。

おぉ、「○リウス」でちゃんと運転できた!
おまけに、お店の方に、
「燃費の良い走り方をなさいましたね。」と褒められました。
ぶひ・・・

そして、飛行機の都合で、
稚内から新千歳に一たん飛んでその夜は新千歳で宿泊、
翌日午前中に羽田に戻って来ました。

*******************
今回の旅のキイワード?は、
昭和・・・しっかり生きている昭和と、なくなりつつある昭和・・・
人々の親切や暖かさ、
そしてダンナさんの船酔い・・・(^_^;)

色々な方にお世話になりながら、色々なことを感じたり、
考えたりできた旅でした。
お世話になった方々、どうもありがとうございました。

そして、この長〜い旅行記におつきあい下さった方々、
どうもありがとうございました。

m(__)m
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コメント 4

around57

めうさん、免許持っていられたのですね。
北海道の旅を満喫できて良かったですね。
旅日記を楽しませていただきました。
by around57 (2010-05-14 19:54) 

めう三毛女

around57さん、
免許は、結婚する直前にドタドタと取りました。
でも、結局住んでいるところの交通の便が良いので、
普段は必要ない状況です。
旅日記、読んで下さって、ありがとうございました。
by めう三毛女 (2010-05-14 21:40) 

くっきー

お おぉ~ (°)#))<

稚魚は

まるくて ぷくっとして

フウセンウオ かわいいですね ミ(((((o・_・ )~

グリーンフグも ぷっくりしていまーす
by くっきー (2010-05-20 09:51) 

めう三毛女

くっきーさま、

そうなんです。稚魚の頃は、
あんな豆粒みたいなのが「わっ!」と水槽一杯にいて、
もう私のハートをわしづかみ!という感じでした。

グリーンフグ、ネットで画像を検索してみたら、
とてもカワイイ写真が見つかりました!

これからはやっぱり、ぷっくりの時代ですね!
(って、勝手に時代をそうしようとしている私)
by めう三毛女 (2010-05-20 18:28) 

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