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福島県の旅 その1 [秘境駅じゃない旅]

ものすごく久しぶりの更新になりました。
まだ体調はいまいちの日々なのですが、
何とか色々な対処法を試しながら、やっております。

それで今回、ゴールデンウィークの後半を利用して、
福島県に行って来ました。

旅の目的は・・・
本当は体調が万全だったら、
まだまだ必要と言われるボランティアに行きたいのですけれど、
半日ちょっと無理をすると1〜2日寝込む、という私のペースでは、
行くだけ迷惑になりそうなので、
福島の今をとにかく見る、知る、
もちろん、自分達も楽しみ、休む、
という旅にしたのでした。

まずは2日の夕方、それぞれの仕事を終えてから、
私達は上野から常磐線「スーパーひたち」で泉まで行き、
その日はそのまま宿泊。

翌日3日に、アクアマリン福島に行きました。

アクアマリン福島のことは、多くの方がご存知と思いますが、
震災直後の停電でたくさんのお魚が死んでしまい、
(20万匹以上の生物が死んでしまったそうです。)
大変な被害を被ったのですが、
多くの方々の協力と努力によって、昨年夏に再開にこぎつけたのです。
(そのあたりの経緯については、アクアマリン福島のブログに
詳しく記録されています。)
http://blogs.yahoo.co.jp/fukushimaaqua

水族館好きの私達としては、行かない訳にいかないじゃありませんか!

しかし、その日は関東〜東北は、暴風雨の日。
タクシーで水族館まで乗り付けたものの、
(当初は泉駅からバスで行く予定でした)
タクシーを降りてから水族館入口までの数十メートルで、
すっかりズボンがぐしょぐしょに・・・

でもね・・・すごいよ。
朝9時の開館ぎりぎりの時間に行ったのに、
ものすごくたくさんの人が、子供も大人も暴風雨の中、
列をなして水族館に入って行くよ・・・

すごいなぁ、いいなぁ・・・
アクアマリンチケット.jpg

水族館の中は、被災前を知らないので、
以前との違いはわからないのですけれど、

魚の美しさを様々な形で鑑賞できるのはもちろん、
お見合い.jpg

人との関わりや歴史を学ぶところもあり、
(うなぎと人との関わり、シャケと人との関わりなど)
うなぎ.jpg

子供が楽しむスペースもあり、
圧巻の大水槽もあり(イワシやマグロ、カツオなどがいました)、
大水槽.jpg
シーラカンスの研究もあり、
(ビデオやホルマリン漬けのシーラカンス、
様々な研究資料、シーラカンスをモチーフにした工芸品等)
シーラカンス.jpg
そして、震災直後からこれまでの記録もあり、
とっても見応えのある内容でした。

特に震災後、多くの生き物が死んだ中を生き残って、
今元気に展示されている魚や海獣達を見ると、
その命が守られて、本当に良かったなぁ、と思いましたし、
またそのために多くの方が努力なさったことを思うと、
感慨もひとしおでした。

一通り見終わったところで、こんなアイスも・・・
ごんべアイス.jpg
アイス最中で、ごんべというのは、アフリカのコモロ諸島で、
シーラカンスのことを「ゴンベッサ」というのにちなんでいるそうです・・・

気がついたら、館内で5時間過ごしていました。

行き帰りに乗ったタクシーの運転手さんは、
そのあたり一帯の被害について、教えて下さいました。

水族館の周辺は、地形的に入り組んでいないことと、
海辺には工場地帯があったため、
津波による住宅地の被害は、ひどかった地域から比べれば
少なく済んだとのことでした。
(それでも、大人の胸の高さぐらいまでは水が侵入したそうです。)

でも、道路はデコボコになって、一切の流通が止まり、
電気や水道も止まり、
最初の一週間はお風呂にも入れず、大変だったそうです。

デコボコになった道路は、今はほとんどきれいに修復されていますが、
以前から見ると、道路が斜めに傾いてしまったそうです。

そして、海辺にはまだ、ところどころ、
津波で壊れた船や、ガレキらしいものが
集められているところがありました。

本当はすぐ近くの「ららミュウ」という
観光物産館にも行きたかったのですが、
水族館でエネルギーを使い果たした私達は断念・・・
(妻が体調不良だから、無理できない)
また来るよ、ということで、その日は退散、
いわき駅前のビジネスホテルに泊まったのでした。
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東北に行って来ます。 [秘境駅じゃない旅]

日本全国ゴールデンウィークに入りましたね。
うちは明日3日から7日まで、
ダンナさんと二人で、東北に旅に出ます。

本当はボランティアに行けると良いのですが、
私の体調がまだ思わしくなく、
おまけに、ダンナさんの体調もあまり良くないので、
(二人で仲良く、すがれています。(^_^;))
行ったところでいきなり寝込んだりして、
却って迷惑になると思い、
ハナからあきらめました。

そこで、被災はまぬかれて、あるいは軽く済んで、
観光客にどんどん来てほしい、というような場所に
行って、そんな間接的な、ささやかなやり方ででも
お役に立てたらいいなぁ、
そしてもちろん最近すがれ切っている私達自身が、
東北の自然や温泉に癒されたいなぁ、と思って、
そうしました。

私達の好きな秘境駅にも、あわよくば行ってしまおう、
という企画もあります。
(いつもながら、私達の旅は、
ダンナさんプロデュースであります。)

今回はiPadもあるため、
旅先から旅日記アップもできたらと思っています。

では、行ってきま〜す!
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北海道西北部の旅 その6 [秘境駅じゃない旅]

翌朝、私達が出発の用意をしていると、
おかみさんが、出かけるなら、鍵をかけてね(例の南京錠)、
とおっしゃるので、
はい、チェックアウトします。と言ったら、
驚いて、「あれ〜?もう一晩泊まるんじゃなかったの〜?」
とおっしゃいます。

私達はインターネットから予約をしたので、
その予約時の紙を見せたところ、
おかみさんは、その予約の日程を間違って読んでおられたようでした。
「あら〜・・・今晩はお父さんが、カニを食べてもらおうか、
って言っていたんだけどねぇ・・・。」と
とても残念そうな様子・・・

私達ももう一晩泊まりたくなったのですが、
旅の他の宿泊や帰りの飛行機の予約もあったので、
ごめんなさ〜い、また来ます!と言って、
チェックアウトして頂きました。
おかみさんが最後に、「じゃあ、うちのとろろ昆布持って行ってね〜。」
と、まるで実家のおばあちゃんのように、
とろろ昆布をビニール袋に包んで下さいました。
(本当にお父さんが獲って作られた自家製のとろろ昆布だそうです!)

ありがとう〜おかみさん。そしてごめんなさいね。
きっとまた来ますね・・・

この後、タクシーで豊富の駅に向かい、
4年前と同じ、宗谷本線に乗って、稚内に着きました。

そしてここからこの日は、

じゃ〜ん♪

私がレンタカーを借りて、運転しちゃうのでした!

北海道では以前、列車に乗りそこねて、
千歳から浦河までの道のりを、
体調絶不調の中を運転したことがあります・・・

とても怖くてヒヤヒヤした経験ですが、この経験のお陰で、
「もう北海道の道は怖くないわ!」と思うようになり、
(もちろん油断禁物なのですが)
今回も、ダンナさんが、列車が廃線になってしまった
鬼志別村に行きたい、という希望をかなえるべく、
自ら立候補したのでした!

稚内駅前のレンタカー屋さんで車を借りると、
おぉ!何と、あの「○リウス」ではないですかっ!?

待てよ、あれって、ギアチェンジを
手元でやったりするんじゃなかったっけ?
ちょっと運転手は不安になったのですが、
(少し前に話題になった、「ブレーキ」は、
大丈夫だと思いますが・・・(^_^;))
お店の方はサッサと手続きを済ませ、
私達を車に乗せ、「行ってらっしゃいませ〜♪」
と頭を下げて下さいます。

まぁ、仕方がない、一応免許を持った人が
みんな運転できるようにできているんだから、
運転しよう、と居直って、エンジンをかけようとしたら、
・・・か・・・鍵がない・・・?
どうやってエンジンかけるの?
・・・サイドブレーキもない・・・?
えぇ・・・っ・・・?

という訳で、お店の人に、
「すみませ〜ん・・・どうやったらエンジンかかるんですか〜?」
と聞いたところ、
私が持っているマックのコンピューターの起動ボタンみたいな
ボタンを押したら、それで走れるらしい・・・。

おぉ、「○リウス」はコンピューターなんだね・・・
それに、ギチギチっとかけるサイドブレーキもないんだね・・・
すごいね・・・

それで私はやっと、ソロソロと稚内駅前を走り出したのでした。

まず最初に行ったのは・・・稚内市立ノシャップ寒流水族館。
ここには、4年前に私達が対面して、すっかりファンになった、
あの子達がいるのさ・・・

あの子達っていえば・・・

フウセンウオ(って、わからない人が多いですよね・・・(^_^;))
こんな子達です・・・
http://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/sisetu/suizokukan/
あの頃、ちょうどこの写真のような、生まれてすぐの、体調何ミリ、
という小さな子達がたくさん居て、ものすごくかわいかったのです。

それで、それを見に行ったのです!

水族館の中は、何だか以前よりもヴァージョンアップ
していたように思います。
以前は、昔の理科の実験室みたいな、手書きのラベルとか解説が
あったように思うのですが、
今回は海外の珍しい魚とか、
金魚とか(なぜか地方の水族館には居ることが多い)
展示されていました。

そして、終わりの方に、いました!
フウセンウオ・・・

かなり大きくなっていました!
(数は減っていたので、他の水族館にお嫁入りしたのかな?)

でも、ちょっとこのブッサイクなところがまた、
かわいいです!
100504_1038~01.jpg

同じようにブッサイクかわいいフサギンポ君もたくさん居ました。
100504_1032~020001.jpg

彼らに癒されて気分良くなった私達は、
いよいよ、ダンナさんの行きたかった鬼志別方面に向かいました。
ここは昔は、天北線というのが走っていたのが、
廃線になって、車でないと到達できなくなったそうです。
今は、鬼志別には路線バスで行くこともできるのですが、
バスの本数が少なく、時間的に今回は、
行って帰って来ることが難しそうだったので、車にしました。

山道をくねくねと行きました。

鬼志別村のバスの終点の待合室は結構立派でした。
FH030004.JPG
(鬼志別村に着いて、バンザイするダンナさん)

そして、中には、かつての天北線の資料が展示されていました。
FH030010.JPG

昔のこのあたりがにぎわった頃の写真などを見ると、
なつかしいような、もったいないような気がしました。

鬼志別の駐車場で、コンビニのサンドイッチを食べた後、
(北海道のコンビニは、断然「セイコーマート」のようです!)
私達は東海岸に抜け、私達には珍しく、みんなが行く、
宗谷岬に向かいました。

宗谷岬に行く手前、海岸線を走っていた時に、
海岸の風景があまりにもきれいで気持ち良さそうだったので、
車を停めて、しばし海辺でのんびりしました。
FH020025.JPG

そしてその後、普通に宗谷岬を観光し、
(「宗谷岬」の歌がずっとかかっていました、
「夕空晴れて〜♪」ってやつ・・・歌としては好きだけど、
ひっきりなしにかかっていたので、夢に出て来そうだった・・・)
稚内空港に戻り、レンタカーを返しました。

おぉ、「○リウス」でちゃんと運転できた!
おまけに、お店の方に、
「燃費の良い走り方をなさいましたね。」と褒められました。
ぶひ・・・

そして、飛行機の都合で、
稚内から新千歳に一たん飛んでその夜は新千歳で宿泊、
翌日午前中に羽田に戻って来ました。

*******************
今回の旅のキイワード?は、
昭和・・・しっかり生きている昭和と、なくなりつつある昭和・・・
人々の親切や暖かさ、
そしてダンナさんの船酔い・・・(^_^;)

色々な方にお世話になりながら、色々なことを感じたり、
考えたりできた旅でした。
お世話になった方々、どうもありがとうございました。

そして、この長〜い旅行記におつきあい下さった方々、
どうもありがとうございました。

m(__)m
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北海道西北部の旅 その5 [秘境駅じゃない旅]

翌日は、前日よりも天気が良くなりました。
すっかり元気になったダンナさんと二人で朝から自転車を借り、
二人で島めぐりをしました。

自転車に乗るのはでも、二人とも二十年ぶりぐらいなので、
ちょっとヨロヨロしながら、
海岸線に沿って自転車を走らせました。

しかし前半、いきなり試練が・・・

前日歩いている時にはあまり意識していませんでしたが、
結構アップダウンの激しい坂道・・・
ダウンもちょっと怖いけど、とにかくアップがきつい・・・
一応7段変速の自転車でしたが、
それでもきつくて二人とも登り切れず、
(普段自転車に乗らず、運動不足だったりもすることも
大きな理由だと思います。)
二人でゼイゼイ言いながら自転車を押して、坂道を登るのでした。

特に私のゼイゼイ具合はすごくて、
こんなの小中学校の体育の時間以来ではないか、と思うぐらい、
(昔から体育はダメなヒトでした)
ゼイゼイと肩で息をしながら、
でも、帰りのフェリーの時間もあるので、あんまりゆっくり
休んでいる訳にも行かず、ひたすら前に進みました。

ダンナさんは後になって、「めうさんが死ぬんじゃないかと思った。」
と告白しています。そのぐらい、はた目にもすごかったらしい・・・

そんな感じではじめの1時間ぐらい、地獄の試練でしたが、
羊さんには会えて、うれしかった♥
FH010014.JPG

そして、島の反対側に出て、
島の真ん中を突っ切るサイクリングコースに入ると・・・
・・・雄大な景色、ゆるやかな下り坂!
そこには天国が待っていました〜!
FH010006.JPG

そして、雄大な景色が随分続いた後、前日私が歩いた、
オンコ林に入りました。
ここは砂利道でしたが、平坦だったので楽で、
気持ちの良い道でした。

という訳で、前半地獄の試練、後半天国の祝福の、
焼尻島サイクリングコースでありました。
(逆じゃなくて良かったと思います。)

自転車を返してしばらくすると、船の時間になり、
再び羽幌へ向かいました。
今回は船酔い対策をばっちり・・・二人で酔い止めを飲んで、
酔いに弱いダンナさんが壁際の安定した場所に横になり、
「さぁ、来いっ!揺れるもんなら揺れてみろ!」
と息巻いていたのですが、

でも、今回はあんまり揺れず、船はゆりかごのように
気持ち良くフワフワと進んで行きます。
やわらかい日も差していたので、
二人とも気持ち良くて寝てしまいました・・・。

羽幌に着いてから、お昼ご飯(ラーメン)を食べ、
また沿岸バスに乗って、
ひたすら海岸線に沿って、次なる目的地、
豊富に向かいました。

豊富は、実は4年前(もう4年前になるの!?)にも一度
立ち寄っていて、
豊富牛乳がとてもおいしかった記憶があります。
http://meou-mikejo.blog.so-net.ne.jp/2006-05-21-1

バスに2時間以上揺られて、やっと豊富に着きました。
そこでいきなり、ショッキングなことが・・・!

4年前に宿泊したホテルが、潰れている・・・(ToT)
いや、潰れてはいないのかもしれないけれど、休業中という貼り紙が・・・

今回はダンナさんが、別の宿を予約したので、
休業中であることがわからなかったのですね・・・

それで、今回宿泊したのは、福ノ家・・・
http://www.n43.net/onsen/toyotomi/fukunoya/index.htm
・・・普通の宿に見えるでしょう・・・?

でも・・・ダンナさんと私がこれまでに宿泊した宿の中で、
一番インパクトの強い宿でした!

時間がなくて、写真撮影はできなかったのですが、
まず入口がすごいインパクト・・・
カエルさんや猫さんや、様々なお人形達が、お出迎え!
何とも独特なオーラを放っています。

そして、最後にお迎えに出て下さったおかみさんがまた、
そのお人形達のご本尊という感じ・・・むふふ、大好き♥

それで、建物の中も何かとても不思議な感じ。
古い木造で、急な階段を登ってくねくねと曲がり、
更に今度は階段をちょっと下がって行き、
部屋に入る時にまた一段上がって・・・
まるで忍者屋敷のような不思議な空間・・・
そして洗面所は・・・深川の旅館よりも更に昭和だわぁ・・・

そして通されたお部屋には、
今度はお金を入れなくても映るテレビだけど、
リモコンがついていない、自分で本体のボタンを
ポチッと押さなくちゃいけないテレビ・・・
そしてダイヤル式の昭和の電話機・・・
やかんの中にお水・・・
思わずうれしくなって、写真を撮りました。
100503_1735~01.jpg

そして、部屋の鍵は、南京錠・・・いいなぁ!
鍵を忘れたら鍵を壊さないと入れない!
100503_1735~03.jpg

うちの子、つるっつるる君もうれしそうに窓の外を眺めています。
100503_1737~01.jpg

おまけに、一応「温泉旅館」で、内風呂もあるけれど、
お向かいの「ふれあいセンター」の方が、元湯で、広いので、
みなさんそちらの方に行かれます、とのこと・・・。

いいなぁ、そういうの!すごく気に入ったです!

おまけに、お部屋でお茶を飲んでいて気がついたのですが、
この部屋、微妙に傾いているよ・・・
きっとビー玉を転がしたら、すごくよく転がると思う・・・
長年の雪の重みでそうなったのかなぁ・・・?

いいっ!すばらしいっ!

と、二人でものすごく喜んで、お向かいのお風呂に入りに行きました。
500円しましたが、さすが元湯、
4年前に入ったホテルのお湯とは全く違っていました。

もともとは石炭や石油が出たという豊富、
風呂場に入るといきなり、石油っぽい匂いが・・・
そして濁った湯船には、油が浮いていました・・・
これが本当の豊富温泉の湯だったのね!
(以前入ったものは、もう少しさらさらだったように思います。)

ちなみにこの「ふれあいセンター」には、
本格的な湯治用の浴槽も別にあるそうです。

少し小雨が降る夕方でしたが、
とてもよく暖まりましたし、皮膚もスベスベになりました。

宿に帰ると、晩ご飯を頂きました。
宿のご主人は漁師さんとのことで、
とても新鮮なお魚に大きな巻貝、海藻の入ったお味噌汁・・・
とてもおいしかったです。

夜はちょっと斜めの部屋で、とてもいい気分で眠りました。
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北海道西北部の旅 その4 [秘境駅じゃない旅]

翌日は、朝ごはんを食べてから、すぐに港に向かいました。
船に乗って、この日は、天売島、焼尻島に
向かうことになっていたのです。

朝、旅館の方が、「昨日は時化ていて、船が動かなかったんですよ。
今日は動くようなので良かったですね。」
とおっしゃっていて、あぁ良かった!と思って港に向かいました。

天気はあんまり良い、という感じではなかったですが、
まぁ、雨は降っていない、という感じでした。

船はそれほど大きくはなく、
中は座席はなく、絨毯の部屋になっていて、
(2等船室でした。1等船室には椅子があるらしい。)
お客さん達は、思い思いの場所に座ったり寝たりしていました。

船、というと、私は観光地のフェリーぐらいしか
乗ったことがなかったので、
ちょっとうれしくなりました。

乗っている方々も、観光客より地元の方が多いようでした。
漁師(船のプロ!)と思われる、
日焼けしたたくましいおじさんやおじいちゃん達は、
絨毯に座らずに、すっくと立っていました。

船はゆっくりと動きだし、港の中をするすると行きます。
ところが・・・港を出たところから次第に揺れはじめました。
そしてやがて、私が経験したことのないような、スゴい揺れに・・・

プロのおじさんたちは、それでも平気で
前を向いて立っていました・・・
でもやがて、部屋のあちこちで、
(これ以後、お食事中の人は読んではいけません)

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北海道西北部の旅 その3 [秘境駅じゃない旅]

翌日、本当は旭川発のノロッコ号に乗って、増毛まで行く予定でしたが、
(別に、ダンナさんの毛が増えるように、願かけをするつもりでは
ありません・・・)
ここで、事件発生!

デジカメを落としちゃった!?
(多分、ダンナさんが持っていたハズ?でも、私だったかも・・・?)
しかも、随分と移動したため、どこで落としたかよくわからない状況・・・

まだ、旅行関係では大した写真を撮ってはいなかったのですが、
ただ一つ、そのデジカメで、前日人探しした方の、
かつてのお家の建物の写真を撮っていたのです。
(昔のことをとてもなつかしそうに話していたので、
家の写真を見たら、元気になれるかなぁ、と思って)

うぅむ・・・どうしよう・・・と思っていたら、
「増毛は、また今度にして、また札幌に戻って、
インスタントカメラでかまわないから、家の写真を撮り直しましょう。」
とダンナさんが、さわやかに言うではありませんか!

さすが天使のダンナさん、ノロッコ号に乗るのを
楽しみにしていたでしょうに、
「家の写真の方が大事です!」と言い切って、
その日は再び、特急スーパーカムイのヒトになって、
私達は札幌に戻りました。

そして、無事に写真を撮り(デジカメより画質は落ちるかもしれないけれど、
前日よりもお天気が良かったので、明るい写真が撮れました)、
お昼ご飯は札幌駅で、シャケといくらの丼を頂き、
(ついでにとてもおいしそうだったので、
デザートにソフトクリームも!)
高速バスで、羽幌に向かいました。

このバス会社は沿岸バスという名前なのですが、その名の通り、
留萌を過ぎてからは日本海沿いをひた走り、4時頃に羽幌に着きました。

(海岸線の家に、廃墟が多かったのは、心配です・・・
北海道に限らないでしょうけれど、
残念ながら地方は、行く度に廃墟が増えているように思います・・・)

ところで、どうでも良いことなのですが(この後、変な妄想に入ります。)、
沿岸バスにはなぜか、萌えキャラが採用されていて、
萌えっ子フリー切符なるものがあります。
3人もいて、もちろん名前もついているようですね・・・(^_^;)
http://www.engan-bus.co.jp/

という訳で、もしも、この萌えキャラでラッピングされたドハデなバスが
走って来たらどうしよう、と、ちょっとドキドキしたのですが、
来たのは普通のバスでした。

特に萌えキャラのフィギュアを売っている訳でもなく、
パンフレットやグッズを売っている訳でもなく、
運転手さんがコスプレしている訳でもなく、
(コラッ、どういうコスプレをしろというのか?→私)
乗車する時に「お帰りなさいませ〜。」と言われる訳でもなかったので、
安心しながらも、余計なお世話ですが、せっかくの萌えキャラが、
いま一つ上手に活用できていないように思いました。

もっとオタクの心をくすぐる、グッズとか、車内アナウンスとか、
応対とか、コスプレガイドさんとか、そういうものを用意したら、
沿岸バスには、全国からオタクが乗りに来て、
すごいことになるのではないか、と思ったのですが、
そうなったらそうなったで、私達のように、
人の行かないところに行くのが好きな、変な夫婦は困るので、
やっぱり今のままで良いです・・・。

それでその日は、どちらかというと平成のオシャレな感じと、
昭和の雰囲気と、両方備えた、富士屋旅館に泊まりました。
http://www.fujiyaryokan.co.jp/

ここは、夕ご飯のお料理が、とてもおいしかったです。
ダンナさんと、久しぶりにビールなんか飲んじゃいました。
初めて「たこまんま」というものを頂きました。
出て来た時は、これ何?と思いましたが、
これはヤナギダコの卵なんだそうです。
とてもおいしかったです。
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北海道西北部の旅 その2 [秘境駅じゃない旅]

翌日は札幌で観光・・・はほとんどしませんでした!

観光でなくて何をしたかというと、家探し、人探し!
tenohasiでフォローしている、札幌出身の方の、
ご実家とご家族を探しに行きました。

細かいことはあまり書けないのですが、
その方が育ったアパートを訪ね(まだその建物はありました)、
ご家族がまだ住んでおられたらお会いしてお話できたら、
と思ったのですが、既に引っ越された後でした。

それで、思い切ってご近所の方を訪ね、
私達の身分や、ご家族を探している目的などをよ〜く説明して、
アパートの管理人さんにご連絡頂けないかとお願いしたところ、
はじめのうちはいぶかっておられたご近所の方も、
私達が東京からわざわざボランティアで訪ねて来た、
ということがわかると、親切に応対して下さり、
アパートの管理人さんに連絡して下さいました。

管理人さんは、ご家族が数年前に引っ越した場所の町名を
わざわざ調べて教えて下さったのですが、
それ以上の正確な住所は、どうしてもわからないとのことでした。
(管理人さんとはお電話だけでしたが、
やはりとても親切に教えて下さいました。)

その後、役所に行って、何とか得た情報だけで、
ご家族の現住所にたどりつけないかと、
地域福祉の担当の方に尋ねてみたのですが、
やはり他人が調べられるのはここまで、ということでした。

という訳で、結局ご家族は見つからなかったのですが、
見ず知らずの私達に、ご近所の方や管理人さん、
役所の方がとても親切にして下さって、
私達の心も暖かくなりました。

そして、私達自身がこれ以上調べるのは無理でも、
ご家族の数年前までの動向は少しわかりましたし、
今後住所についても、公的な方面から調べてもらえば、
ご家族にたどり着く可能性のある方法もある、
ということなどを役所の方に伺えたので、
それなりに前進できたように思います。

この日は結局、観光客らしいことをしたのは、
お昼ごはんにすすき野のラーメン横町に行って、
ラーメンを食べたことぐらいでした。

その後、人があまり行かないところが好きな私達は、
函館本線の特急スーパーカムイに乗って、
深川に行き、駅前の十一屋旅館に泊まりました。
http://www.city.fukagawa.hokkaido.jp/web/riceland/fuka/094.html

この十一屋旅館は、良いです!中身が「昭和」です!
木造です!振り子時計です!手書きの注意書きです!
階段は頭上注意です!
ビニールでコーティングされたレースのテーブルセンターです!
ビニールの人形です!ステンレスの洗面台です!
100円入れると2時間映る、アナログテレビです!

ついでにおかみさんと、先代のおかみさんと思われるおばあさんも、
昭和の感じで、素敵です。

料理は素朴で、北海道の食材が生きていて、
とてもおいしかったです!

という訳で、昭和のニオイに囲まれて一晩眠りました。
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北海道西北部の旅 その1 [秘境駅じゃない旅]

という訳で、ダンナさんと私は、29日の夜から消えて、
北海道の西から北への旅に行って来ました。

29日は、私とダンナさんの結婚5周年記念なので、
毎年恒例?の記念写真を撮りました。
それで、5周年という節目にあたって、
今回は、私は舞台衣装の青いドレス、
(ラプソディインブルーを弾いた時の衣装)
ダンナさんは本格的に・・・

燕尾服(!)をレンタルして、
指揮棒を持って(私が買って来た)、
二人で演奏家みたいな写真を撮ったのでした。

ダンナさんは燕尾服を着ると、
なぜか本物の指揮者みたいになり、私はつい、
「あぁ、ダンナさんに指揮されたい!」と思うのですが、
まだ、本格的に指揮してくれたことがありません。

毎年お世話になっている写真スタジオの方も、
何だかノリノリになって、色々なポーズを考えて下さいました。
(たくさん撮って下さった中から、後で選ぶのが大変でした)

写真は数週間後に出来上がることになっています。
楽しみ〜♪

そして撮影後、バタバタとレンタル衣装を宅急便で返却し、
私の衣装も自宅(の隣の、ダンナさんのお母さんち)に
発送し、二人で羽田空港に向かい、その日のうちに、
飛行機で新千歳空港に飛んだのでした。
そして、その日は新千歳空港のすぐ隣のホテルに泊まりました。
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かごっまべんば、なる(鹿児島弁を習う) [秘境駅じゃない旅]

少し前のことになりますが、12日から14日にかけて、
ダンナさんの伯父様の三回忌で、
ダンナさんと、ダンナさんのお母さんと、鹿児島に行って来ました。

それで、今回は親戚の方々とゆっくりとお話しする時間があったのですが、
ひとつ大きな問題が・・・

か・・・鹿児島弁(かごんまべん、あるいは、かごっまべん、と読む)が、わからないっ!!!

特に、ダンナさんの母方の伯父様(83歳)の
おっしゃる言葉が、私には外国語のようにチンプンカンプンでした。

一生懸命に家に伝わる掛け軸(でも、テレビのお宝探偵団に出て、ニセモノと判定されたらしい)を
見せて下さったり、
やはり家に伝わる、西南の役(あの、西郷さんの)の時のご先祖の活躍について
書かれた書物(責任のある立場にあったので、西南の役の後で処罰を受けたらしい)を
見せて下さったり、
ご先祖やみなさんの若い時の写真を見せて下さったりするので、
(ダンナさんのお母さんの若い頃の写真も!)
私も一生懸命伺っておりましたが、

やっぱり、おっしゃることの半分ぐらいしか、わからなかったかも・・・

でも、言葉はわからなくても、心は伝わるものさ、と
その場は結構楽しく過ごしたのでした・・・

それで、私はこの時に、
「ぜひ、鹿児島弁をわかるようになりたい。できればしゃべれるようになりたい。」
と思ったのでした。

もちろん、直接の動機としては、その伯父様をはじめ、
親戚の方々と鹿児島弁で話せたら良いだろうなぁ、
と思ったことが大きいのですが、
言語そのものとしても、鹿児島弁のイントネーションっていいなぁ、
と思ったのですね。

あと、私自身、実は母方の祖母が鹿児島人で、
鹿児島人クォーターなので、
もしかしたら、私の「血」が、鹿児島弁に惹かれるのかも!?

でも、外国語と違って、鹿児島弁を教えてくれる学校はないし、
(今話題の○OVAでも、○ルリッツでも、○CCでも、教えている、とは聞かないです。)
ダンナさんはといえば、鹿児島弁を聞いて理解することはできても、
しゃべることはできないらしい・・・

そこで、どうやって勉強しようか、と思っていたら、
おぉ!
その夜、宿泊していた鹿児島市内のホテルの売店に、
鹿児島弁の辞典があるではないですか!!
しかも、鹿児島弁ー標準語と、標準語ー鹿児島弁と両方載っています。
他に、地元のアナウンサーがふきこんだという、CDまであります!

やっぱり語学はヒヤリングだよね!
と、そのCDと辞典を購入しました。
(他にも、鹿児島弁のことわざのカルタなどもありました・・・
やっぱり、覚えたい人が多いのかなぁ)

そして、家に帰ってからそのCDを聞いてみると・・・

鹿児島弁の歌とか、川柳とか、挨拶などの会話とか、
そういったものが、何か昔の小学校の校内放送のような感じで、
入っています。
(BGMのダサさが、また何とも・・・(^_^))

ぶはははは・・・・いいぞ鹿児島人!

という訳で、鹿児島弁を勉強(ってほどでもないですが)し始めた私。

少しずつ挨拶とか、日常に使う言葉(変な言葉ばっかり覚えたりしていますが・・・)なんかを
トイレの壁に貼って、覚えています。

あと、実際の会話とか、正しい発音は、ダンナさんのお母さんに教わっています。

それから、インターネット上で、鹿児島弁の「主の祈り」を発見し、
これはもう、覚えて、唱えられるようになりました。(^_^;)

私のニセ鹿児島人への道は、まだ始まったばかりです。


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秘境寺で紅葉狩り その3 [秘境駅じゃない旅]

翌日は、今回のメイン、

京都で、紅葉がきれいなのに、観光客がほとんど来ない、
という、ダンナさんお薦めのお寺に向かいました。

バスで嵐山方面に向かい、苔寺の近くで降りて歩きました。

例によって(!)、人があまり行かない小道を歩いて行くと、
普通の住宅街のようなところに出ました。
その住宅街をまっすぐに行くと、ありました!

小さいお寺ながら、入り口から奥の本堂まで、
自然石を使った石段が続き、
両脇に紅葉がたくさんあって、鬱蒼としています。
(葉っぱは、永観堂よりも更に青かったです)
聞こえるのは、もずが甲高く鳴き交わす声と、
木々のざわめく音・・・(風の強い日でした)
そして、やっぱり人がいません・・・
(私達がいた間、一人か二人訪れたのみでした)

なんで、こんなに素敵なところが、
観光化されないでいるんだろう?
(拝観料も取らずに・・・)

その謎は、奥の本堂に行ってわかりました。
本堂の中を覗くと、
左右の壁に、座禅をする場所が設けてあり、
座布団が並んでいました。

そう、ここは、小さいながらも
雲水さん達が修行するお寺なのでした。

そうやって改めて庭を見ると、
意味のひとつひとつはわかりませんが、
禅の考え方を表しているであろう、枯山水があります。

そして、庭全体に何か、観光客の私がよく見る、
美しく洗練された京都の庭とは違う、
素朴でありながら、ピンとはりつめた、清清しいものを感じます。

あぁ、この庭は、人に見せるために作られたものではないんだ・・・
と思いました。
彼らの日々の修行と祈りが庭になって現れているんだ・・・

もちろん、観光化されたお寺だって、
禅寺ならば、修行と祈りで作られた庭になっているのだと思いますが、

でも、見る人がほとんどない、素朴なお寺の中に流れる空気が、
私にはとても新鮮なのでした。

・・・と、このように、とても良い時間を過ごすことができたのですが、
この日は、東京では木枯らし1号が吹いた日、
京都の山も、前日とは打って変わってつめたぁ〜い風が吹いており、
しかも小雨もぱらついて(油断して二人とも傘を持っていませんでした。)
からだの芯まで冷えてしまいました。

でも、そういう時に持つべきは、手の暖かいダンナさん!
私の冷たくなった手を、「かわいそうに・・・」と言って、
暖めてくれたのでした。

あぁ・・・幸せ・・・( ̄¬ ̄)
(思いきりのろけてごめんなさい)

その後、バスで「帷子の辻」(かたびらのつじ)というところに行き、
数年前までダンナさんが勤めていたという勤務先と、
当時のアパートを見学しました。

そしてその後、徒歩で広隆寺に行きました。

広隆寺のあまりに有名な弥勒菩薩像、
私は小学校の修学旅行で初めて見ました。

私の母方の祖母はこの仏像が好きで、祖母の家に行くといつも、
床の間にその像の美しい横顔の写真が飾ってあったので、
その姿かたちは大体知っていたのですが、
本物はやはりとても美しかった、という記憶があります。
今回再会できるのが楽しみでした。

ところが・・・あれから新しくなったらしい立派な宝物殿に入り、
弥勒菩薩像の方を見て、「えぇ〜〜〜〜っっっっ!?」と
なりました。
昔は手を伸ばせばとどいてしまうぐらい間近で見ることができた
あの弥勒菩薩が、
しきりのはるか向こうにあるではありませんか!
(こちらから像まで、3メートルぐらいはありました)

しかも祭壇がもうけてあって、御本尊、という感じです。
しかも、保護のためなのでしょうが、照明が暗くて、
美しい顔があまり見えません。
(;o;)

ううん・・・大切な文化財保護のためなのでしょうが、残念でした・・・
(そういえば、昔、大学生がこの像に抱きついて、
像の小指を折ってしまった、という話を聞いたことがあります。
それだけ人を魅了するのでしょうが・・・う〜ん・・・)

広隆寺の庭も、紅葉ではありませんが木々が色付いてきれいでした。

その後、「嵐電」(らんでん)とも呼ばれる京福電車に乗って
(そのあたりは昔ダンナさんのテリトリーだったらしい)、
京都市街に帰りました。

そして、再びガラス張りのでかい京都駅から、
新幹線で帰りました。

帰りの新幹線の窓から、虹が見えました。
虹というと、聖書では神様の契約のしるしです。

ん〜、神様も「よかったね。」と言って下さっていたのかなぁ、
などと喜んでおりました。

ダンナさん、寒かったけれど、楽しかったですね。
ありがとう。また行きましょうね!

おわり。

(ただ今、写真の扱いがよくわからず、アップできません。
最近、so-netのフォトのページの写真をとブログにアップできるらしい
ことに気がついたのですが、まだ準備が整いません・・・
また後で追加します。m(__)m)


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