秘境寺で紅葉狩り その3 [秘境駅じゃない旅]
翌日は、今回のメイン、
京都で、紅葉がきれいなのに、観光客がほとんど来ない、
という、ダンナさんお薦めのお寺に向かいました。
バスで嵐山方面に向かい、苔寺の近くで降りて歩きました。
例によって(!)、人があまり行かない小道を歩いて行くと、
普通の住宅街のようなところに出ました。
その住宅街をまっすぐに行くと、ありました!
小さいお寺ながら、入り口から奥の本堂まで、
自然石を使った石段が続き、
両脇に紅葉がたくさんあって、鬱蒼としています。
(葉っぱは、永観堂よりも更に青かったです)
聞こえるのは、もずが甲高く鳴き交わす声と、
木々のざわめく音・・・(風の強い日でした)
そして、やっぱり人がいません・・・
(私達がいた間、一人か二人訪れたのみでした)
なんで、こんなに素敵なところが、
観光化されないでいるんだろう?
(拝観料も取らずに・・・)
その謎は、奥の本堂に行ってわかりました。
本堂の中を覗くと、
左右の壁に、座禅をする場所が設けてあり、
座布団が並んでいました。
そう、ここは、小さいながらも
雲水さん達が修行するお寺なのでした。
そうやって改めて庭を見ると、
意味のひとつひとつはわかりませんが、
禅の考え方を表しているであろう、枯山水があります。
そして、庭全体に何か、観光客の私がよく見る、
美しく洗練された京都の庭とは違う、
素朴でありながら、ピンとはりつめた、清清しいものを感じます。
あぁ、この庭は、人に見せるために作られたものではないんだ・・・
と思いました。
彼らの日々の修行と祈りが庭になって現れているんだ・・・
もちろん、観光化されたお寺だって、
禅寺ならば、修行と祈りで作られた庭になっているのだと思いますが、
でも、見る人がほとんどない、素朴なお寺の中に流れる空気が、
私にはとても新鮮なのでした。
・・・と、このように、とても良い時間を過ごすことができたのですが、
この日は、東京では木枯らし1号が吹いた日、
京都の山も、前日とは打って変わってつめたぁ〜い風が吹いており、
しかも小雨もぱらついて(油断して二人とも傘を持っていませんでした。)
からだの芯まで冷えてしまいました。
でも、そういう時に持つべきは、手の暖かいダンナさん!
私の冷たくなった手を、「かわいそうに・・・」と言って、
暖めてくれたのでした。
あぁ・・・幸せ・・・( ̄¬ ̄)
(思いきりのろけてごめんなさい)
その後、バスで「帷子の辻」(かたびらのつじ)というところに行き、
数年前までダンナさんが勤めていたという勤務先と、
当時のアパートを見学しました。
そしてその後、徒歩で広隆寺に行きました。
広隆寺のあまりに有名な弥勒菩薩像、
私は小学校の修学旅行で初めて見ました。
私の母方の祖母はこの仏像が好きで、祖母の家に行くといつも、
床の間にその像の美しい横顔の写真が飾ってあったので、
その姿かたちは大体知っていたのですが、
本物はやはりとても美しかった、という記憶があります。
今回再会できるのが楽しみでした。
ところが・・・あれから新しくなったらしい立派な宝物殿に入り、
弥勒菩薩像の方を見て、「えぇ〜〜〜〜っっっっ!?」と
なりました。
昔は手を伸ばせばとどいてしまうぐらい間近で見ることができた
あの弥勒菩薩が、
しきりのはるか向こうにあるではありませんか!
(こちらから像まで、3メートルぐらいはありました)
しかも祭壇がもうけてあって、御本尊、という感じです。
しかも、保護のためなのでしょうが、照明が暗くて、
美しい顔があまり見えません。
(;o;)
ううん・・・大切な文化財保護のためなのでしょうが、残念でした・・・
(そういえば、昔、大学生がこの像に抱きついて、
像の小指を折ってしまった、という話を聞いたことがあります。
それだけ人を魅了するのでしょうが・・・う〜ん・・・)
広隆寺の庭も、紅葉ではありませんが木々が色付いてきれいでした。
その後、「嵐電」(らんでん)とも呼ばれる京福電車に乗って
(そのあたりは昔ダンナさんのテリトリーだったらしい)、
京都市街に帰りました。
そして、再びガラス張りのでかい京都駅から、
新幹線で帰りました。
帰りの新幹線の窓から、虹が見えました。
虹というと、聖書では神様の契約のしるしです。
ん〜、神様も「よかったね。」と言って下さっていたのかなぁ、
などと喜んでおりました。
ダンナさん、寒かったけれど、楽しかったですね。
ありがとう。また行きましょうね!
おわり。
(ただ今、写真の扱いがよくわからず、アップできません。
最近、so-netのフォトのページの写真をとブログにアップできるらしい
ことに気がついたのですが、まだ準備が整いません・・・
また後で追加します。m(__)m)
いいですね・・・・
旅の感想よりも、ご主人の手の暖かさが一番の思い出になったようで・・・
・・・・今、猫とスリスリしています・・・
by newriverspirits027 (2006-11-25 15:15)
nyakkoさん、ずばっと核心をついて来られましたね・・・
一言も返す言葉がございません・・・ははは・・・
(^_^;)
by めう三毛女 (2006-11-26 16:48)
あたしゃ布団の中で、「寒いだろう?」って妻に寄り添ってあげたら、
冷たかったのは私の足の方でした。f(^ー^;
「つめたぁ〜い!!(>y<;) ちょっとやめてよ〜!!(`_´)」
そう言うか否かの瞬間に、私の腹部に蹴りが入りました。(;。;)
悲劇です。(;゜)ウッ!
by ラミーキッズ (2006-11-27 12:01)
ラミーキッズさん、
蹴りが入りましたか・・・(/_;)
蹴りで愛を確かめ合える・・・深い夫婦の境地ですね・・・
ちなみに、うちのダンナさんのお腹も、
蹴りを入れたら気持ち良さそうです・・・入れたことがありませんが・・・
by めう三毛女 (2006-11-27 22:54)