放送されました。 その2 [炊き出し日記]
下の記事で、既ににぼしさんとお話してしまいましたが、
25日に、テレビ朝日のスーパーJチャンネルで、
再び池袋の炊き出し存続危機に関して放送されました。
今回は、12分ということで、
前回よりもずっと丁寧に問題を追った内容になっていました。
前回の放送の時は、役所の人達が言う「苦情」について、
その背後にある「偏見」にも配慮して放送して頂きたい、
というようなことを、はからずもブログ上で、
担当ディレクター様とお話をさせて頂いたのですが、
今回はその「苦情」の内容について、
お店の前にタムロして困る、という具体的なものや、
炊き出しに集まる人が増えて苦情が増えた、ということなど、
事実から来る苦情のみが示されていて、
中立的な視点になるように、配慮されていたように思います。
取材して放送して下さったテレビ朝日のみなさま、
ありがとうございます。
池袋の炊き出しを利用なさっている二人の方の生活を追うことで、
ホームレスの方々の生活の過酷さを訴えていました。
何時間もかけて歩いて炊き出しに行く60代後半の方は、
普通ならばもう、お仕事を引退して、
年金などでゆっくりと暮らしておられる頃です。
でも、50年まじめに働いた後に、病気になり、
その後仕事に復帰できずに、今は路上の生活になったそうです。
なぜその方が、生活保護で暮らすことができないのか、
その理由はよくわかりませんでしたが・・・
(難しい理由があって、生活保護を申請できなかったり、
受けられなかったりする方もおられます。)
路上で5キロ痩せてしまった、と言っておられましたが、
その細いからだを見ていて、
また、炊き出しを求めて何キロも歩かれる様子を見て、
この冬をこの方は越せるんだろうか?と心配になりました。
**********
余談ですが、
一般には知られていないかもしれませんが、
都会のど真ん中、池袋駅の周辺でも、
真冬には時々、路上の方の凍死者が出ます。
(真冬以外でも、もちろん路上で亡くなる方はおられますが。)
tenohasiの夜回りや福祉班の活動で、
危ない状態の方を見つけると助けていますが、
それでも亡くなる方が出てしまうことがあります。
特に派遣切り等で突然にホームレスになってしまった直後の方が、
炊き出しや様々な支援の存在を知らないまま、
何の支援にも繋がることができないゆえに、
行き倒れて亡くなったり、絶望のあまり自殺してしまったり、
というケースがとても多いのです・・・
路上に放り出されてから、ずっと食べていなかったところを
偶然この炊き出しを見つけて、
何日かぶりかの食事をするような方もおられます。
(1週間食べていなかった、という方に会ったこともありました。)
そういう意味で、
「この人は炊き出しがなかったから死んだ。」と
死因が特定されて世の中に発表される訳ではないですが、
「炊き出しがあったら死ななくても済んだかもしれないのに。」
という死者が今後増えるであろうことが、とてももどかしいです。
区役所にはもっと、炊き出しの有無を
人の生死の問題として、考えてほしい。
苦情がなくなることと、区内に野たれ死にがなくなることと、
どっちが重大なのかを考えてほしい。
(苦情を無視しろ、ということを言っているのではありません。
区のトップの方々や担当者が、もっとまじめに、本腰を入れて、
炊き出しや様々な支援の存続について、
周囲の人々の理解が得られる方法について、
私達といっしょに考えてほしい、ということなのです!)
死者が出ても平気、弱者は死んで当たり前、という社会なんて、
まるで内紛や貧困に悩む後進国に住んでいるようです。
不景気なんだから仕方ないよ、などと言って、
人が死んで行くのを黙って見ているのなんて、嫌です!
だから、私はあきらめません。
25日に、テレビ朝日のスーパーJチャンネルで、
再び池袋の炊き出し存続危機に関して放送されました。
今回は、12分ということで、
前回よりもずっと丁寧に問題を追った内容になっていました。
前回の放送の時は、役所の人達が言う「苦情」について、
その背後にある「偏見」にも配慮して放送して頂きたい、
というようなことを、はからずもブログ上で、
担当ディレクター様とお話をさせて頂いたのですが、
今回はその「苦情」の内容について、
お店の前にタムロして困る、という具体的なものや、
炊き出しに集まる人が増えて苦情が増えた、ということなど、
事実から来る苦情のみが示されていて、
中立的な視点になるように、配慮されていたように思います。
取材して放送して下さったテレビ朝日のみなさま、
ありがとうございます。
池袋の炊き出しを利用なさっている二人の方の生活を追うことで、
ホームレスの方々の生活の過酷さを訴えていました。
何時間もかけて歩いて炊き出しに行く60代後半の方は、
普通ならばもう、お仕事を引退して、
年金などでゆっくりと暮らしておられる頃です。
でも、50年まじめに働いた後に、病気になり、
その後仕事に復帰できずに、今は路上の生活になったそうです。
なぜその方が、生活保護で暮らすことができないのか、
その理由はよくわかりませんでしたが・・・
(難しい理由があって、生活保護を申請できなかったり、
受けられなかったりする方もおられます。)
路上で5キロ痩せてしまった、と言っておられましたが、
その細いからだを見ていて、
また、炊き出しを求めて何キロも歩かれる様子を見て、
この冬をこの方は越せるんだろうか?と心配になりました。
**********
余談ですが、
一般には知られていないかもしれませんが、
都会のど真ん中、池袋駅の周辺でも、
真冬には時々、路上の方の凍死者が出ます。
(真冬以外でも、もちろん路上で亡くなる方はおられますが。)
tenohasiの夜回りや福祉班の活動で、
危ない状態の方を見つけると助けていますが、
それでも亡くなる方が出てしまうことがあります。
特に派遣切り等で突然にホームレスになってしまった直後の方が、
炊き出しや様々な支援の存在を知らないまま、
何の支援にも繋がることができないゆえに、
行き倒れて亡くなったり、絶望のあまり自殺してしまったり、
というケースがとても多いのです・・・
路上に放り出されてから、ずっと食べていなかったところを
偶然この炊き出しを見つけて、
何日かぶりかの食事をするような方もおられます。
(1週間食べていなかった、という方に会ったこともありました。)
そういう意味で、
「この人は炊き出しがなかったから死んだ。」と
死因が特定されて世の中に発表される訳ではないですが、
「炊き出しがあったら死ななくても済んだかもしれないのに。」
という死者が今後増えるであろうことが、とてももどかしいです。
区役所にはもっと、炊き出しの有無を
人の生死の問題として、考えてほしい。
苦情がなくなることと、区内に野たれ死にがなくなることと、
どっちが重大なのかを考えてほしい。
(苦情を無視しろ、ということを言っているのではありません。
区のトップの方々や担当者が、もっとまじめに、本腰を入れて、
炊き出しや様々な支援の存続について、
周囲の人々の理解が得られる方法について、
私達といっしょに考えてほしい、ということなのです!)
死者が出ても平気、弱者は死んで当たり前、という社会なんて、
まるで内紛や貧困に悩む後進国に住んでいるようです。
不景気なんだから仕方ないよ、などと言って、
人が死んで行くのを黙って見ているのなんて、嫌です!
だから、私はあきらめません。
この日本の問題は海外でも関心を持たれている(難民がいる
状況に近いという認識)という話を聞いています。
反対する方々に聞いてみたいのは
「どうすべきだと考えているのか」ということです。
その先を考えてこそ進展があるのではないか
と思うのですが、テーブルについてくださらないと
現状を知っていただくこともできませんし、話が
何ひとつ進みませんね・・・・・。
深い溝をどうやったら埋められるのか、考えてしまいます。
by にぼし (2009-08-29 08:55)
にぼしさん、
そういえば昨日、南池袋公園に、
イギリスのBBCの取材班が来て、生放送で
湯浅誠さんにインタビューをしていたそうです。
番組の内容はよくわかりませんでしたが、
海外にも関心が広がっているのだなぁ、と思ったところでした。
反対する方々は、役所が議論の席を設けても、
そこには出て来て下さらないのですよね。
ネットなどで調べてみても、
匿名掲示板や、ブログのコメント欄などで、
ホームレス支援に関して、揶揄するような書き込みはあっても、
(ご本人は真面目なのかな?というような書き込みも、
現状をご存知ない、偏見や誤解を含む書き込みが多いですね)
ご自分のブログやホームページなどで、
ホームレス支援の問題点について、
きちんと根拠を示しながら検証しているとか、
にぼしさんがおっしゃるように、
ではどうすれば良いと考えるのかについて、
きちんと意見を述べている人は、
私が探してみたところでは、ないのですよね・・・。
by めう三毛女 (2009-08-29 09:27)