ボランティアそれぞれ

きょうは南池袋公園の炊き出しに行きました。
池袋の交差点を渡っている時に、偶然Ｈくんと会いました。
Ｈくんは、私が行っている音楽大学の（週に２回だけ講師をしています）生徒です。
音楽の上でのつきあいしかなかった彼に、
「何しに行くの？」と聞かれて、「ボランティアだよ」（生徒とはタメ口の私）と答え、
興味があるというので、公園まで連れて行きました。
でも、音楽の道をずっと進んできた彼には、ちょっと居心地が悪かったらしいです。
途中で帰って行きました。
優しい純粋な子なのですが、まだ若いし、これまでホームレスの方の世界のことなんて、
考えたこともなかったのかもしれません。
でも、きょうの出来事で、彼なりに何か新しく感じることがあったかもしれないです。

それとは別にきょうは、とても若い女の子が二人、新しくお手伝いに来てくれました。
炊き出しボランティアにはめずらしい、今風のファッションをした女の子たちでしたが、
初めての仕事を一生懸命にやっていました。
こうして若い人達が、ごく自然に困っている人を助けようと思えるのは
すばらしいと思います。

ボランティアの数が充分だったので、私にはあまり仕事がありませんでした。
でもその分、きょうは近くにいたおじさんたちとたくさんお話をすることができました。
私はまだ初心者なので、おじさんたちに聞かれてもわからないことが多く、
申し訳なく思います。
支援施設に入るにはどうしたらいいか、医者の診療を受けたいが、
医療相談の日はいつなのか、
仕事を見つけるにはどうしたらいいか・・・
私にわかることはまだわずかです。

その点、炊き出しの整理係の中心になって下さっているＮさんは、
自ら出向いてホームレスの方の相談にのり、
必要があれば施設や役所にいっしょに行って、かけあう、
ということをなさっている方なので、
わからないことはみんなＮさんに聞きに行きます。

本当にホームレスの方の力になろうとするならば、
Ｎさんのように最後まで助けるのが本当だろう、と思います。
（ちなみに、Ｎさんのホームページは
http://www.asahi-net.or.jp/~kg8h-stu/index.html
です。）

私は今のところそこまではできませんが、
小さくても自分にできることを無理せずにずっと続けて行こうと思います。